最初の映画体験にピッタリ!『パンダコパンダ』を大スクリーンで。

コラム

2022.09.21

©️TMS

高畑勲×宮崎駿による共作アニメ

アニメ界の2トップが生み出した不朽の名作『パンダコパンダ』を大スクリーンで観られるチャンス!
本作は高畑勲(『かぐや姫の物語』他)が演出を務め、宮崎駿(『となりのトトロ』他)が原案、脚本、画面設定を担当した1972年製作の名作アニメです。

©️TMS

小さなミミ子は、郊外でおばあちゃんと暮らしていますが、ある日、おばあちゃんが長期で家を開けることになり、ミミ子は一人暮らしをすることに。そこへパンダの子ども(パンちゃん)とお父さん(パパンダ)がやってきて、ミミ子のパパになってくれると言うのです。お父さんもお母さんも居なかったミミ子は大喜び。ならば自分がママになると言い、3人家族として生活をスタートさせますが…。

父親は抱きしめることも仕事

この作品の特筆すべき点は、ミミ子がお母さんとして子パンダの面倒を見ながら、お父さんの役割も説明するのですが、お父さんは会社に行くだけでなく「抱きしめること」も仕事だと言うところです。それともうひとつ、血が繋がって居なくとも“誰だって家族になれる”という家族のあり方を動物に例えて説明しているところでした。

同時上映となる『パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻』(1973年)では、サーカスから抜け出したトラの子どもの面倒を見ることにしたミミ子達パンダ一家が、みんなでご飯を食べて、みんなでお風呂に入って、お父さんパンダが体重で階段を壊してもみんなで大笑いするという“一緒に体験することで家族が形成される”ということも伝えています。

名作には名曲がつきもの

なぜ、50年経った今もこの作品が愛されるのかというと、小さな子どもの興味を引く「繰り返しの言葉とリズム」による覚えやすい主題歌と、子どもが好む丸いフォルムのパンダのゴム毬のような動き、そして自分と同じ子どもが主人公という点でした。生まれて最初に出会う大人は家族。その家族とは一体何なのか、更には人にも動物にも優しくすることを学べる遊び心が詰まった『パンダコパンダ』(35分)と『パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻』(39分)の2本立て上映は、9月23日より2週間限定で公開されます。

『パンダコパンダ』、『パンダコパンダ雨ふりサーカスの巻』

◼️上映情報
https://filmaga.filmarks.com/articles/186844/
◼️公式サイト
http://www.pandakopanda.jp/index.html
◼️配給:トムス・エンタテインメント、プレチケ(Filmarks)

「パンダコパンダ」50周年を記念した特別上映企画!
国内最大級の映画レビューサイトFilmarks(フィルマークス)の上映プロジェクト「プレチケ」にて、トムス・エンタテインメントとの共同開催として、本作の50周年記念特別上映を9月23日より期間限定で全国の映画館にて公開。

『パンダコパンダ』 1972年/日本/35分
『パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻』 1973年/日本/39分

演出:高畑勲
原案・脚本・画面設定:宮崎駿
声の出演:ミミ子/杉山佳寿子、パパンダ/熊倉一雄、パンちゃん/太田淑子(パンダコパンダ)、丸山裕子(雨ふりサーカスの巻)、トラちゃん/太田淑子

伊藤さとり

映画パーソナリティ/心理カウンセラー。映画コメンテーターとしてTVやラジオ、WEB番組で映画紹介。映画舞台挨拶や記者会見のMCもハリウッドメジャーから日本映画まで幅広く担当する。
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※この記事は、令和2年度第3次補正事業再構築補助金により作成しました

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