お菓子に学ぶ友情！？美味しくて可愛い『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』の魅力

コメディを得意とするクリエイター陣が映画化

あの国民的お菓子「たべっ子どうぶつ」がまさかの3DCGアニメ化！？
46種類あると言われる動物型のビスケットに綴られたアルファベットを読んで、その動物の英語での言い方も覚えられるあのお菓子。それをどうやって物語にしたのでしょうか？この映画の脚本を手掛けるのは、「サラリーマンNEO」、「アンナチュラル」などコミカルな演技に定評がある俳優の池田テツヒロさん。実はコントユニット「表現・さわやか」の主宰も務め、脚本家としても「家政夫のミタゾノ」や舞台「パタリロ！」でも脚本を担当する才能豊かな方なのです。だから笑いの中に仲間への嫉妬と熱い絆まで描かれるドラマティックなストーリーになっている本作。監督を務めるのはアニメ監督デビュー作『放課後ミッドナイターズ』が、フランスやイタリアを始めとする世界７カ国で劇場公開となった竹清仁さん。この方のCGアニメーションは、表現力豊かでテンポ感も抜群なので、観ると納得の組み合わせでした。

グループの危機から学ぶ友達作り

物語は、たべっ子どうぶつの10人がスーパーアイドルグループという設定。人間とお菓子が仲良く暮らすスイーツランドが、世界征服を狙う“わたあめ軍団”に襲われ、たべっ子どうぶつ達も大ピンチに見舞われます。華やかなコンサートシーンや危険いっぱいの脱出劇、驚きのアクションシーンも満載の本作で、注目したいのは仲間への嫉妬心との向き合い方。リーダーのらいおんくんは、ステージで一番の人気者ぺがさすちゃんに嫉妬心メラメラ。でもその感情を露骨に出してしまうので、皆もうんざり気味です。そんな中でぺがさすちゃんが“わたあめ軍団”に捕まってしまったのでさぁ大変。リーダーであるらいおんくんは、動揺する皆をどう取りまとめられるのか。映画は、リーダーに必要なことを描きながら、らいおんくんを始めとする登場人物全員の成長物語にもなっています。

個性的なキャラクターと個性溢れる声優陣

ぬいぐるみのようなフワフワした材質まで感じられる3DCGのキャラクター達は、全員、違う種類の動物であり性格もまったく違います。松田元太さん演じるリーダーのらいおんくんは人を笑わせることが好きな負けず嫌いな性格だし、水上恒司さん演じるぞうくんは頭脳派で頼れるキャラクター。他にも高石あかりさん演じるぺがさすちゃんは才能あるスター気質な優等生だし、藤森慎吾さん演じるさるくんはノリが良くてちょっとチャラい。この他にもいろんな性格のたべっ子が登場するので、子ども達は誰かに自分を投影させながら映画を観て、後で自分の学校生活を考えるかもしれません。

いろんなお菓子が登場

皆、いろんな考え方を持っていて違った外見だから、いろんなアイデアが生まれてそれぞれが輝く。この映画が何より素敵なのは、「たべっ子どうぶつ」以外のお菓子も登場するところ。いろんなお菓子があるから、いろんな人が居るから、お菓子も飽きないし、グループ活動も楽しい。映画『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』は、カラフルで可愛くて目にも美味しそうなので、観ると間違いなく友達とお菓子を食べたくなりますよ。

たべっ子どうぶつ THE MOVIE
2025 年 5 月 1 日(木)全国公開
配給：クロックワークス TBSテレビ
公式HP：https://tabekko-movie.com
公式X：@tabekko_movie
公式Instagram：@tabekko_movie
公式TikTok：@tabekko_movie

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伊藤さとり

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