「うん、いいんじゃない」ってどんな曲？2022年11月おかあさんといっしょ月の歌

コラム

2022.11.07

NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」で、11月の月の歌の放送がスタートしています。
今月の歌は「うん、いいんじゃない」です。
この歌はどんな曲なのでしょうか。

「うん、いいんじゃない」ってどんな曲？

「うん、いいんじゃない」は、朝起きられない「めざましどけい」や寒がりな「ゆきだるま」、虫が苦手な「むしかご」など、本来の特徴や役割からちょっと外れちゃったキャラクターがたくさん出てくる歌です。
飛び出してきたキャラが集まって、おやつを食べたりたき火をしたり、のんびりして出た答えが「うん、いいんじゃない」。
思わずにっこりしてしまうような、楽しさと優しさにあふれた一曲になっています。
フルートの明るい音色が特徴のメロディーとほんわかしたリズムもポイント。
NHKドラマ「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」で脚本・作曲を担当した二人が作詞作曲しているとあって、その雰囲気が伝わってきます。

「うん、いいんじゃない」の映像は？

https://twitter.com/Decovocal/status/1589434068797915137?s=20&t=V8FXhEm4nqwvBSlY7bktoQ

「うん、いいんじゃない」の映像は、シンプルな線とカラフルな色で描かれたキャラクターたちがとってもキュートなアニメーションです。
動きはとてもシンプルなんですが、そのぶん表情がはっきりしていて、こわかったりつらかったりすることから逃げ出して、みんなで集まってニコニコになるところまでわかりやすくなっています。
特に、キャラクターたちの色と背景の色が絶妙で、どのシーンを切り取ってもかわいいイラストになっちゃう感じ！
アニメーションの原点に帰ったような、楽しい映像になっています。

この曲の注目ポイントはなに？

この歌からは、「自分らしさをなくすことなんてないんだよ」「どんな性格でもいいんだよ」・・・そんなメッセージが伝わります。
同じような仲間で集まってのんびりして「うん、いいんじゃない」って答えが出て、「またね」って各々の場所に帰るところがポイントかも。
あとはやっぱり、キャラクター10人の性格の面白さに注目です！
「こわがりなおばけ」とか「押しに弱いボタン」「一人になりたいいくら」なんて楽しすぎやしませんか？！
お子さんといっしょに「どの子が好き？」なんて、お気に入りのキャラクターを見つけてみては？

「うん、いいんじゃない」を作ったのはどんな人たち？

それでは、この曲を作った人たちについて深掘りしていきます。

作詞：ふじき みつ彦

作詞を担当しているふじき みつ彦さんは、コントやテレビドラマ、映画など数多くのジャンルを手掛ける脚本家・劇作家です。
脚本家としての代表作は、テレ東「バイプレイヤーズ」シリーズ、「きょうの猫村さん」、「デザイナー渋井直人の休日」、NHK「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」などで、最近では、NHK「一橋桐子の犯罪日記」も担当しています。
また、作詞家や俳優としても活躍しており、「みいつけた！」などの子ども向け番組では、脚本や作詞のほかキャラクター作りから行うこともあるそうです。
子ども向け番組で作曲した主な曲を挙げてみます。

  • みいつけた！
    ・はじまりバーン！
    ・レグのハートがぬすまれた！
    ・しぜんのしらべ
    ・レッツゴー！サボテン
    ・サボテンよりあいをこめて
    ・サボさんまいったな
  • おかあさんといっしょ
    ・じゃくじゃくあまのじゃく
    ・かぞえてんぐがやってきた
    ・かげはともだち〜シルエットはかせのうた〜

「みいつけた！」で聞いたことがある曲も多いですよね！

作曲：王舟

作曲を担当している王舟(おう しゅう)さんは、上海生まれ日本育ち、東京在住のミュージシャンです。
自身の作品制作から、劇伴、CMへの楽曲提供、他アーティスト楽曲へのゲスト参加、プロデュースまでさまざまな活動を行っています。
特に映画の劇伴を手掛けることが多く、最近では2022年10月に公開された映画「もっと超越した所へ。」の劇伴を担当しました。
NHK「阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし」の音楽を髙城晶平(cero)さんと一緒に担当しており、脚本を務めたふじき みつ彦さんとは今回で2回めのコンビになります。

アニメーション：デコボーカル

アニメーションを担当しているデコボーカルは、一のせ皓コさんと上甲トモヨシさんによるクリエイティブユニットです。
東京都小金井市を拠点にしており、アニメーションやイラストレーションなど、幅広くさまざまなコンテンツを制作しています。
ベネッセ「こどもちゃれんじ」のDVD教材、「あかあさんといっしょ」「しまじろうのわお！」内などでたくさん目にするはず。
気になる「デコボーカル」という名前ですが、「アールデコ」や「デコボコ」などから生まれた名前で、一のせさんと上甲さんの恩師である古川タク氏(日本アニメーション協会会長)が命名したそうですよ。
派手なボーカルで「アニメーションできらびやかに歌おう」といった意味もあり、作品のイメージにピッタリですね！

違っても「いいんじゃない」がテーマのキュートな一曲

「うん、いいんじゃない」には、特徴や役割にそぐわない性格の、かわいいキャラクターがたくさん登場します。
シンプル＆カラフルなアニメとほんわかした曲がキュートな世界を生み出していて、見ているだけで思わずニッコリ。
「いいんじゃない」って言葉で、元気ももらえちゃいます！
ぜひ、チェックしてみてくださいね。

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