立川PLAY!MUSEUMでアニメの世界を体感、堤大介の「ONI展」レポ
2023.01.26
2023年1月21日(土)から4月2日(日)まで「PLAY! MUSEUM」で開催中のトンコハウス・堤大介の「ONI展」。映画パーソナリティ・伊藤さとりさんがレポートします。
アカデミー賞短編アニメーション賞にノミネートされた『ダム・キーパー』(2014)で一気にその名を知られたアニメーションスタジオ「トンコハウス」。ここの代表であるクリエイターはピクサー出身の堤大介とロバート・コンドウという二人。彼らの新たなアニメーションがNetflixオリジナル作品として現在配信中の『ONI ~ 神々山のおなり』です。
その世界観を体験できる展示会が立川で開催中というのでトンコハウス・堤大介の「ONI展」へ行って来ました。
まずは簡単に物語をご紹介。主人公は神さまや妖怪が暮らす小さな女の子おなりとヘンテコな神さまでお父さんのなりどん。この山に100年に一度浮かぶ「鬼月」の日に「ONI」が襲ってくるという言い伝えがあり、おなりが通う神々小学校でも戦いに備え、それぞれの先祖から伝授されるクシの力(秘技)の訓練が開始されます。けれどおなりだけはいくら頑張っても力は目覚めず、やがてなりどんがその鍵を握っていることが分かるのです…。
ONIって何だろう?ピクサー出身監督がフルCGで描く温かい親子の物語
そもそもストップモーションアニメーションで製作予定だった本作は、長編の物語を作るために3DCGアニメーションとして製作され、多くのスタッフが関わっています。だから展示会場には沢山の絵コンテや劇中のワンシーンの映像が流れていたりと、“目にも楽しい”!
さらに「ONI展」では、太鼓を叩いて雷を呼ぶなりどんの秘技を体験できる、太鼓を叩くと星のようなライトが付く仕掛けを楽しめるコーナーや、劇中登場する「ONI」の森との境界線となる戻り橋があったりと、まさに“体感型の展示会”でした。
しかも会場内全体が「和」のテイストで鬼や天狗のお面や所々に提灯が飾られていたり、劇中のやぐら(櫓)が置かれていたりと雰囲気も抜群!更には製作の舞台裏を紹介するVTRや手書きの絵が立体的な絵に変化する課程など、3DCGアニメーションの作り方まで分かりやすく説明する展示も。そういった意味では、アニメーターになりたい子どもや大人にもためになる“職業紹介”としても大満足。
他にも会場を出たすぐの展覧会限定グッズコーナーには『ONI』グッズだけでなく、『ダム・キーパー』グッズまで揃っていてどれも欲しくなるものばかり。『ONI』のサコッシュは、劇中のキャラクターが勢揃いしていて可愛いのなんの!つい色々と買ってしまい、気づけば散財(苦笑)。
そしてその先に進むと空腹を満たしてくれるカフェが出現。「ONI展」期間中は、「なりどん かおプレート」や「おなりのクシパワープレート」「なりどん特製 おべんとう」他、劇中キャラクターをイメージしたドリンクやデザートまであって、食べるのが勿体無いくらい可愛くて、しかも美味しいものばかり!
これは太鼓判を押す家族向けの展示会!是非、この機会に子どもと一緒に遊びに行ってみてはいかがでしょ?
「ONI展」メインビジュアル © 2022 Tonko House Inc.
トンコハウス・堤大介の「ONI展」
日時:2023年1月21日(土)〜 4月2日(日)
会場:PLAY! MUSEUM(GRENN SPRINGS内)
住所:〒190-0014 東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3棟 Google Maps
アクセス:JR立川駅北口/多摩モノレール立川北駅北口より徒歩10分
ONI展詳細:https://play2020.jp/article/oni/
伊藤さとり
映画パーソナリティ/心理カウンセラー。映画コメンテーターとしてTVやラジオ、WEB番組で映画紹介。映画舞台挨拶や記者会見のMCもハリウッドメジャーから日本映画まで幅広く担当する。
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※この記事は、令和2年度第3次補正事業再構築補助金により作成しました
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