夢を叶えるゾロリの魔法!スターたんじょう♪成功体験でトラウマを自信に
2022.11.22
子供たちに人気のゾロリ先生、最新作は映画館で
小学生の通過儀礼とも言えるのが、原ゆたかさんの「かいけつゾロリ」。
映画、TVアニメにもなっているけれど、そもそも児童書であり、現時点でその数71巻!
アニメになったお陰で園児も楽しめる作品としてファンが広がっています。
物語の主人公は、いたずらの天才・ゾロリ。彼を先生と呼んで尊敬する双子のイノシシ、イシシとノシシを従え、修行の旅先でずば抜けたひらめきによって活躍をしていきます。
主人公は歌手になる夢を持った女の子
そんなゾロリの新作『映画かいけつゾロリ ラララ♪スターたんじょう』では、ゾロリが歌の上手い女の子ヒポポと出会い、彼女をスターにする為に妖怪たちの力を借りて奮闘するという音楽プロデューサーのような役割を果たします。
しかもヒポポがシンガーソングライターになろうと思った幼少期の思い出や、歌が上手いのに、何故、声が小さいのか、その理由がわかった時、多くの人が共感してヒポポを全力で応援したくなる作品になっているんです。
緊張とトラウマの克服方法とは
さて、人前で声がしっかり出せない理由のひとつに「緊張」があります。その理由は様々で、見慣れない場所に緊張する。人の目が気になって緊張する。自分に自信が持てなくて緊張する。
大体は、そのどれもが複雑に絡み合って緊張が起こるのですが、もっと深い部分で、他者からの“心ない言葉”で傷ついてしまったことが原因になっている場合も。人の心は繊細で特に多くの人から受けた失笑は、克服しづらいトラウマになってしまうんです。
そんな根深い心の傷をどうやって癒し、どうやって自信をつけさせるのか?本作では、言葉による勇気づけを使わず、ゾロリが彼女の意外な成功体験からヒントを得て、ヒポポの歌声を称賛する人々を彼女の周りに集めてどんどん実践をさせていきます。
心に響く歌詞による挿入歌
そんな今作には、ヒロインがシンガーソングライターという設定であることから、歌唱シーンも多く登場するんです。しかもヒポポの声と歌唱を担当するのは、「乃木坂46」の元メンバーで今までも多くのミュージカルに出演している生田絵梨花さん。
ゾロリ役の山寺宏一さんとのデュエット「オーディションへ行こう」や、生田さんのソロによる「自信満々よ」他、全て書き下ろしの劇中歌は、原作者の原ゆたかさんが子どもの心に寄り添った歌詞を紡ぎ出し、作曲には『かいけつゾロリ』『ONE PIECE』などのアニメソングを手がける田中公平さんという協力タッグによるもの。
他にもイシシとノシシの華麗なるダンスまであって笑いもいっぱい。親には子育ての発見があり、子どもは歌とダンスが楽しめる「夢を叶える術」が詰まったアニメーションが、『映画かいけつゾロリ ラララ♪スターたんじょう』なのでした。
伊藤さとり
映画パーソナリティ/心理カウンセラー。映画コメンテーターとしてTVやラジオ、WEB番組で映画紹介。映画舞台挨拶や記者会見のMCもハリウッドメジャーから日本映画まで幅広く担当する。
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映画かいけつゾロリ ラララ♪スターたんじょう
今年で35周年を迎える「かいけつゾロリ」シリーズの劇場版アニメ最新作が2022年12月9日公開!
原作:原ゆたか「かいけつゾロリ スターたんじょう」(ポプラ社刊)
監督:緒方隆秀
脚本:冨岡淳広
音楽:田中公平
声の出演:山寺宏一 愛河里花子 くまいもとこ 梶 裕貴 他
特別出演:生田絵梨花
アニメーション制作:BN Pictures、亜細亜堂
配給:東京テアトル
※この記事は、令和2年度第3次補正事業再構築補助金により作成しました
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